鼻粘膜の体積の多くは微少な毛細血管で占められています。そして、その毛細血管がうっ血(血行障害)により膨張するため、結果として鼻粘膜が腫れて、鼻づまりがおこります。
市販の点鼻液で、鼻づまりに即効性のあるタイプのものは、血管収縮剤が使われています。つまり、これを使うと鼻粘膜の毛細血管が収縮し、鼻粘膜の腫れがとれるので、鼻づまりが楽になるわけです。
しかし、この薬を常用すると、常に鼻粘膜に血行障害が起こるため、かえって鼻粘膜の毛細血管や繊維組織の増生を促してしまい、薬の効かない鼻づまりになってしまうことが知られています。市販の点鼻液を安易に続けることは、もっとヒドイ鼻づまりを引き起こす危険性があるのです。 |