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鼻腔粘膜焼灼術(高周波凝固、レーザー、トリクロール酢酸)

長年のアレルギー症状などのために鼻腔内の粘膜が分厚く腫れて、強い鼻づまりを来した状態を肥厚性鼻炎といいます。このような状態に対して、腫れた粘膜を焼灼してそのハレを軽くする手術法です。最近では花粉症の鼻づまりの予防効果が注目され、花粉症シーズン前に予防的に行われることが多くなっています。かつて肥厚性鼻炎に対しては腫れた粘膜を直接切り取る手術法が盛んに行われていました。しかし、アレルギーや花粉症による粘膜肥厚は、手術後すぐにハレが戻ってしまうことが多かったのです。そして、粘膜の焼灼が行われるようになってから、再腫脹はかなり軽減され、切り取るだけの手術方法に比べて効果の持続することがわかり、現在、盛んに行われています。

鼻腔粘膜を焼灼する方法としては、レーザー、高周波メスが代表的なもので、三塩化酢酸(トリクロール酢酸)による化学的焼灼という方法もあります。私は上記3つ、全ての治療経験があります。私の印象では、レーザー、高周波メスとも遜色のない効果で、トリクロール酢酸はやや効果が劣る印象があります(私の印象です)。実際の方法としては、レーザーよりも高周波メスのほうが、施術が簡便で、ごく短時間で終わることから、当院では高周波メスを採用しています。

効果や原理、手順等につきましては、こちら「鼻づまり予防の最終兵器!(鼻腔粘膜焼灼術)」をご覧下さい。

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